内科

内科についてAbout internal medicine

【画像】内科について

生活習慣病である脂質異常症や糖尿病(高血圧については循環器内科を参照ください)、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患、風邪を含む体調不良など幅広い内科疾患全般に対応いたします。

糖尿病

【画像】糖尿病

糖尿病は無症状で経過しますが、血糖値が高い状態が長く持続すると徐々に全身の血管がダメージを受け、動脈硬化が進行します。その結果、脳卒中や虚血性心疾患を起こしやすくなってしまいます。
また、糖尿病では、

  1. 腎症(腎臓の機能低下)
  2. 神経障害
  3. 網膜症(目の障害)

が三大合併症として知られており、これらに関する早期発見・管理が重要です。
糖尿病の診断や治療において、1)血糖値、2) HbA1c(過去1~2か月間の平均血糖値を反映し、コントロール状況の指標となる)の測定が重要であり、これらを観察しながら治療方針を決定していきます。また、腎症合併の有無に関しては、尿中アルブミンという蛋白の測定が有用です。網膜症の合併については、定期的な眼科受診が重要です。

脂質異常症

【画像】脂質異常症

脂質は、コレステロールと中性脂肪に大別されます。
コレステロールは、

  1. 細胞膜をつくる材料
  2. ホルモンの材料
  3. 胆のうから排泄される胆汁酸の材料

となります。

よく“善玉コレステロール”や“悪玉コレステロール”といわれますが、コレステロールそのものには善玉・悪玉はありません。血液中でコレステロールを運ぶ“リポたんぱく”という物質のうち、LDLコレステロールは全身の組織にコレステロールを送り届ける役割を果たします。
しかし、LDLコレステロールは、増えすぎるとコレステロールを血管の壁に放置してくる性質があります。放置されたコレステロールが貯まり続けると動脈硬化の原因になることより、LDLコレステロールは俗に“悪玉コレステロール”と呼ばれます。リポたんぱくのうちHDLコレステロールは血管の壁に放置されたコレステロールを回収し、肝臓に運んで処理する働きをすることにより、“善玉コレステロール”と呼ばれます。
一方、中性脂肪は、からだを動かすために食事として摂取した糖質・脂質・たんぱく質などから作られたエネルギーのうち、使い切れずに余った分が変化し、皮下や内臓などに蓄えられたものです。したがって、脂肪はエネルギーの貯蔵庫としての役割を果たしているわけですが、食事の摂り過ぎや運動不足によるエネルギーの消費不足が起こると血液中の中性脂肪が増加し、肝臓などの内臓に貯まり過ぎて、それらの臓器に障害をきたします。
脂質異常症も高血圧や糖尿病同様無症状であり、放置すると動脈硬化が進行するため、早期発見・適切な対応を必要とします。

気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患

【画像】気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患

気管支喘息は、呼吸時の空気の通り道である気管~気管支に炎症が繰り返し起こることによって内側が狭くなった状態です。
症状としては、呼吸時のどの奥~胸にヒューヒュー・ゼーゼーといった音(喘鳴/ぜんめい)を伴う息苦しさや咳・痰などをきたします。原因として、ハウスダストやダニ・ペットのアレルギーなどが挙げられます。
一方、慢性閉塞性肺疾患は、主に喫煙によって細い気管支~その終点である肺胞に慢性的な炎症が起こった状態です。タバコに含まれる有害物質などによってこれらの部分が繰り返し障害を受け、炎症が起こると気管支の内側が狭くなり空気の流れが悪くなります。

また、この時には痰も分泌されるため、空気の流れはさらに悪くなって、息苦しさ・慢性的な咳として表れます。
喫煙はすべてのヒトのからだに有害ですが、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患の患者さんは特に禁煙が必須です。これらの治療は、一般的に吸入薬を主体とし、状況によって飲み薬を加えることによって行われます。
特に慢性閉塞性肺疾患は完治を望めませんので、進行を抑え、規則正しい生活や積極的なワクチン接種により感染症による病状の増悪を予防する必要があります。
当院では、問診や診察に加え、胸部レントゲンや呼吸機能検査(スパイログラム)などを用いてこれらの診断に努めます。

禁煙外来

  • 禁煙補助薬として頻用されていたチャンピックス(飲み薬)が現在出荷停止となっております。同じ禁煙補助薬(貼り薬)であるニコチネルTTSも一時不足しておりましたが、現在は安定供給されており、処方可能です。ニコチネルTTSによる禁煙を希望される方はご相談ください。
【画像】禁煙外来

禁煙に取り組もうとしている方を対象としています。
禁煙を希望されるそれぞれの方に応じた指導に努め、禁煙補助薬を処方いたします。

下記の4つの条件をすべて満たし、医師が必要と認めた場合、一定期間の受診における禁煙治療が保険適用となります。

  • 禁煙治療のための標準手順書」に記載されているニコチン依存についてのスクリーニングテスト(TDS)の結果が5点以上のためニコチン依存症と診断された場合
  • 35歳以上で、1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上の場合(35歳未満は2016年4月より本条件は不要)
  • 直ちに禁煙することを希望している場合
  • 禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意した場合

保険診療での禁煙治療の流れ

12週間で合計5回の診察を受けていただきます。

保険診療での禁煙治療の流れ

注意点

  • 禁煙補助薬の保険適応は、初回受診日より12週までです(禁煙開始日ではありません)。
  • 13週以降の薬剤費は自費となります。
  • 禁煙治療を保険適用で受けたものの失敗してしまった方は、1回目の初回受診日より1年以上経過後であれば再度保険適用で禁煙治療をお受けになることができます。
  • 禁煙補助薬として頻用されていたチャンピックス(飲み薬)が現在出荷停止となっております。同じ禁煙補助薬(貼り薬)であるニコチネルTTSも一時不足しておりましたが、現在は安定供給されており、処方可能です。ニコチネルTTSによる禁煙を希望される方はご相談ください。